インドで津波にあった話

インド旅行
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初のインド旅行で津波に遭遇

念願の初インドで不安からのウキウキだった私。毎日、昼には皆さんのパフォーマンスのリハーサルの様子を眺めたり、買い物に行ったり、そして夜には煌びやかなインド舞踊のプロのパフォーマンスを観に行くと言う、なんとも充実した時間を過ごしていました。

インドに到着して3日目頃だったでしょうか、朝起きて、朝食を食べにご飯屋さんに出かけました。いつものように、平和なガヤトリマントラが流れています。

オーム、ブー、ブバッスワハ〜♪

ふとテレビを見ると、何やら大変なことが起きている様子。ビーチの映像で持ちきりです。街の新聞屋さんに並べられた見出しはなんと無残な写真ばかり。そしてお友達に聞くと、なんと昨日津波があって、沢山の人が被害に遭ったそう。私がいた宿はビーチから1キロほどの所にあり、そんなことは全く知らずに過ごしていたのです。津波と言う言葉を知らない沢山のインドの人は、わざわざビーチに津波を見に行って被害にあったとか。

大パニックだった家族

ことの重大さを全くわかっていなかった私。友達に、家族に連絡した方がいいよ〜と言われ、国際電話をかけたら(あの時はまだネットもあまり普及してませんでした)、家族はなんと、インド大使館に電話をかけたり、大変な騒ぎになっていたそう。確かに初日一日目しかホテルを予約しておらず、連絡をしようにも出来なかったでわけですから、家族は大パニックだったようです。無事を報告して、予定通り帰ることを伝えました。

何もなかったように開催されたダンスフェスティバル

津波があった後は、ビーチ付近はしばらく封鎖されていたようで、ビーチ側には近寄りませんでしたが、ダンスフェスティバルも予定通り開催され、本当に沢山の人が亡くなったの?と疑いたくなるような数日でした。日本だったら、イベントの前に黙祷を捧げるのが普通かなと思いますが、そんなこともなかったのも、実感がなかった理由の一つでした。聞いたところによると、ビーチにいて亡くなった人の多くは貧しいカースト出身の漁村出身だったそうです。それが理由であまり気にも留めないのは悲しい出来事ですが、その当時までは、「津波」と言う言葉さえなかったそうなので、チェンナイの人たちも、被害の大きさを把握していなかったのかなと思います。

初めてのインドがこんな体験にはなるとは思いませんでしたが、一筋縄では行かないインドとはこのことなのか?と思いました。日本に帰ってからはニュースを見るたびに、タイのビーチで亡くなった方などのニュースを聞いて本当に驚きました。今生きているのはラッキーなのかもしれませんね。

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