初めてのインド

インド舞踊

The Sri Mariamman Temple, Singapore” by Ray in Manila is licensed under CC BY 2.0.

先生についてインドへ

インド舞踊を始めてから、ずぶずぶとインドの魅力にはまり、ついに初めてインドに行くことになりました。というのも、私のインド舞踊の先生は毎年、インドのチェンナイに行き、現地でインド舞踊を習っていて、何人かそれについて行く生徒さん達がいることを知って、私も行きたい!と思ったのでした。

今考えると、旅行は別に先生主催でツアーを組んだわけでもなく、インドでは自分のことでも大変なのに、勝手について来た生徒のお世話もしなくちゃいけないなんて、大変だっただろうなぁと。先生の心の広さが半端ないなぁと思います。そういう先生の大らかな懐の広さに惹かれてインド舞踊がもっと好きになったのかなと思います。というわけで、同時期にクラスに参加したお友達と一緒に行くことになったのでした。

インドは遠かった

一筋縄ではいかないインド。旅行代理店でシンガポール経由チェンナイの往復航空券とインドで一泊分だけ、チェンナイの高級ホテルを予約していました。日本からシンガポールへ向かうと、なんだか怪しい雲行き。シンガポールの空港が嵐で着陸できないとのこと。クアラルンプールで待機するも、その日中にインドに着く筈が、シンガポールの空港に到着したのが夜中になってしまいました。その時、英語が話せない私はパニック状態。一緒に旅行に来たお友達が、航空会社と交渉してその日のホテルをなんとかアレンジしてもらい、シンガポールに滞在することになったのでした。

シンガポールのリトルインディア

夜中にシンガポールのホテルに到着した私たち。お友達の交渉のおかげか、思いがけず良いホテルを用意してもらい、その日はぐっすり眠ることが出来ました。気持ちはすぐにでもインドへ行きたかったのですが、インド行きの便は、次の日の夕方だそうで、それまでどうする?となりました。その当時はあまり海外に一人で旅行し慣れていなかった私は、安全・清潔なシンガポールでも歩き回るのが不安でした。幸いお友達はシンガポールに来たことある!とのことで、私たちの気分はもう既にインドだったので、シンガポールにあるリトル・インディアに行くことにしました。ヒンドゥー教のお寺を見たり、インド料理を食べたり。災い転じて福となす。インドからワンクッション置いてシンガポール滞在を楽しんだのでした。

ついにインド、チェンナイへ

そうしてやっとチェンナイ行きの飛行機に乗れた私たちが待っていた問題は、一体どこへ行けばいい?どこに泊まる?でした。予約していたチェンナイのホテルは一泊だけで、シンガポールからチェンナイのホテルへ連絡しても繋がらず、泊まる所がない状態でチェンナイへ到着するのです。今考えると、予約したホテルと交渉してみれば良かったんじゃないか?と思いますが、その当時は英語が話せなかったので、交渉もできなかったと思います。とにかくすがるものはインド舞踊の先生だけでした。携帯電話もない時です。とにかく先生が泊まっているロッジの住所を握りしめ、チェンナイに到着した後、すぐに先生の所へ直行しました。その当時、先生はいつもセントラル駅近くの行きつけの安宿(ロッジ)に滞在していました。空港から白いアンバサダー・タクシーに乗り、固いギシギシ言うクッションの後部座席に揺られて、埃っぽい牛が横切る暗い道をずっと行くと、ロッジに着きました。不安でドキドキする中、到着したのは夜中だったと思います。小さい宿だったので、車のヘッドライトで誰かが来たと気づいたらしく、先生が宿から出てきました。その時の安堵感と言ったら!もうこれで安心!とやっと胸をなでおろしました。それが私の初インドでした。

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